いざ、スマホアプリ開発に向けて学習をスタートする際、独学でのスキル習得を目指す人もいることでしょう。たしかに、金銭面や時間的な部分でスクールに通うことを断念せざるを得ない人にとっては、自分のスキマ時間に学習できる独学は魅力的かもしれません。しかし、ある程度のルールを設けていないと、結局は身につかなかったという結果に終わってしまいます。
というのも、一人で学習するということは、スクールに通ったり勉強会に参加したりする場合とは異なり、周りの視線が全くない状態のため自分を甘やかしてしまうから。もちろん、一概にそうとは言い切れませんが、生活の中に学習するリズムを定着させるためのにも、毎日の学習時間をきっちり定めることが大切です。一日の中で余裕のある時間帯を探り、そこを独学する時間に充て、なおかつ何時間は学習するといった具体的なスケジュールを組む方が学習を定着させられるでしょう。ときには、一日くらいサボってもいいのではないかと魔が差すこともあるかもしれませんが、一度サボるとサボり癖がついてしまう可能性も無きにしもあらず。気づいたら学習すること自体を辞めてしまったということにならないためにも、毎日の学習時間はきっちり確保し、日々努力していくことが大切だと言えます。
スマホアプリ開発によくあるのが、エラーやバグが生じること。プログラミングをする上では当たり前の事象で日常茶飯事のことですが、独学をしているとそうした壁にぶつかった際は一人で解決しなければならず、初心者にとっては苦痛だと感じてしまう人もいるかもしれません。そうしたエラーやバグが何度も発生することで、気持ちが折れてしまうこともあるでしょう。ただ、エラーやバグはプログラミングに慣れた人でも起こることであり、初心者だから何度も発生するわけではないということを認識しておくことが大切です。スマホアプリ開発を行う上でよくあることの一つとして受け止め、今の段階でエラーやバグを発見できてよかったという方向へ気持ちを切り替えましょう。
また、なぜエラーやバグが発生したのかを徹底的に探り、解決へ導くことで確実に自分のスキルとして身につきます。どうしても自分一人で解決に至らない場合は、プログラミング質問サイトに投稿しベテランから回答を得るという手もあるので、使えるものはとことん活用しましょう。
独学といっても、書籍を読むだけでの学習はなかなか難しいもの。そこで活用したいのが、無料で使えるオンライン学習サービスです。たとえば、プログラミング学習の定番として知られているのが「Progate」で、初心者にうってつけの基盤を固めるための内容となっています。段階経て基本的なスキルが確実に身につくため、プログラミングが初めての人でも学習しやすいでしょう。また、コードを書くために環境構築を設定する必要がなく、すぐに始められます。そして、図やイラストによる解説があるのも、初心者から選ばれている理由なのかもしれません。
一方で、初歩的な段階を過ぎたあと、本格的なスマホアプリ開発の学習を進めていきたい人に最適なのが、「ドットインストール」です。Progateとは異なり、環境構築を行う必要はありますが、より専門性を高めて学習できるレベルが用意されています。講義は動画形式となっているのが特徴。映像として目で見て、同時に手を動かしながらコーディングすることでしっかりと身につけることができます。そのほかにも、さまざまなオンライン学習サービスがあるため、今の自分の習熟度や学びたい範囲を確認した上で最適なものを選択すると良いでしょう。